21世紀に生き残る仕事、それは広報〜AIベンチャー新米広報が考える職種としての広報〜
この記事は、広報マーケティングカレンダーの14日目の記事です。
そして、私自身のはてなブログデビューでもあります。
簡単に私の自己紹介を・・・
2017年2月にスカイディスク東京オフィスに入社をし、コミュニケーションマネージャーとして広報、マーケ、ビジネス開発を担当。
早稲田大学卒業後、ヤフー株式会社で新規事業(リスティング広告代理店制度、Yahoo!クラウドソーシング、子会社IDCFのクラウドコンピューティングのオンライン販売検討など)を4年ほど担当。
米スタートアップFancy.comの日本チーム立ち上げや、オンライン教育動画サービス提供をしているビジネス・ブレークスルーにて新規講座の立ち上げをした後、スカイディスクに入社。
ずっと、インターネットで新しいサービスを作りたい!という思いで、ヤフーでは新規事業の部署配属を希望して色々な新しいプロジェクトに携わらせていただき、米ニューヨーク本社のスタートアップFancy.comで日本チーム立ち上げのチャンスを掴んだものの、2年弱で日本縮小が決定=即日リストラに・・・。
オウンドメディアのライターやアプリ立ち上げのディレクションなどをしてフリーランスとしてなんとか食い繋いできたものの、やはり組織で働きたい!と思い、2015年に流行っていたオンライン動画事業を企画、教育業界で手がけたい!と思いビジネス・ブレークスルーへ転職。
その後、色々ありまして、「やっぱりこのIoT、AIの波に乗らねば!」と思い、スカイディスクというIoTのセンサデバイスの開発から、集めたデータをAIで解析するまでをワンストップで提供している会社にジョインしました。
広報歴は1年未満ですが、資金調達のニュースを出した10月には、5本のプレスリリースを配信して、少しだけ自信が持てるようになってきました。
さて、前置きが長くなりましたが、早速タイトルの
「21世紀に生き残る仕事、それは広報〜AIベンチャー新米広報が考える職種としての広報〜」
について書きたいと思います。
まず、AI業界で働いている人間であれば必ず一度は聞かれるであろう質問が
「AIで無くなる仕事って、どんなものですか?」
というもの。
これは、2014年に発表されたオックスフォード大学の若き准教授、マイケル・A・オズボーン博士が発表した「未来の雇用〜いかに仕事はコンピュータ化されていくのか?〜」という論文が世界中で話題になったことがきっかけで広まったことが要因でしょう。
それゆえに、「AIは人間の仕事を奪うものだ」、というイメージが世の中に普及してしまったり、少し知識のあるお客様でさえ「AIは万能である」というイメージをお持ちだったり、、、
情報も乱立していて、またAIという言葉自体は昔からあるものなので読み手の知識レベルをどこに合わせるかも難しく、【今、AIで本当にできること】についてきちんと発信しているところがあまりないのでは、と思っています。
なので、スカイディスクではまず、今AIでできていることを、下記2つのスライドで説明しています。
アトムやドラえもんのような人工知能はまだ存在しなけれど、膨大なインプットをさせて(インターネット上に上がっている犬や猫の画像データや、囲碁のルール・定石など)、人間よりも精度が高く、しかも早く判定結果を出すことができるようなところまでは、人工知能でもできるようになってきています。
一番ホットな領域であるディープラーニング(画像認識)では、読唇術ができるようになり、急に事故にあって話せなくなってしまった人が、手話を覚えなくとも、声が出なくても今までと同じように口を動かすだけで認識できるようになった、という事例もあります。
色々な「できること」についてのニュースは多いですが、AIが苦手なことを1つだけあげるとすれば、ズバリ「大量の「答え」がないと役に立たない」ということです。
例えばAIで、機械の故障予測をしたい!という案件の場合、正常運転時のデータと、故障発生時のデータをAIに覚えさせる必要があります。
日本の機械は立派なのでなかなか壊れないこともあり、この「故障発生時のデータ」を取得することが難しく、頓挫してしまうケースも多くあります。
会社によっては、数千万円分くらいの機械を壊してまで、故障発生時のデータを取得しているところもあります。。。
(実は弊社では、あるデータがあれば異常時のデータがなかったとしてもシミュレーションをして作り出すことができるのですが、これはまた別の機会に・・・)
ただ、世の中を見渡してみて、「答え」がある仕事しかしていない人って、どのくらいいるんでしょうか・・・?
そしてこのブログを読んでいるであろう広報のみなさんにお伺いしたいのですが、広報は世の中にまだない、新しいニュースを届ける仕事なのだから、「答え」なんてない仕事の最たるものではないでしょうか。
また、プロジェクト推進者や営業担当者も気が付いていない「ニュース」を引き出し、刷新していき、「まだこんなサービスは世の中にないからコンセプトをうち出そう」とか、「今後うちの会社は●●をした方が良い」という答えを創り出す広報という仕事は、まさに答えのない21世紀を生き抜くための重要な職種だと感じています。
以上、AIベンチャー広報が考える、21世紀に生き残る仕事 広報編でした。
とにかくわかりやすく、を心がけたので、AIの説明などは、専門家の方から見るとニュアンスが違う な・・・と思われう部分もあるかと思いますが、ご了承ください。